オーディションに合格すれば歌手になれる!わけではない?
歌手とは?音楽業界のオーディションとは?
歌を歌うこと職業にする人を歌手といいます。歌手に資格などの証明書はなく、そう簡単になれるものでもありません。
歌手になるための手段・方法はさまざまです。オーディションもその1つ。たくさんの人が夢を叶えるために努力し、頑張っています。
この記事では、歌手についてオーディションについて掘り下げて紹介していきます。自分の描いている歌手活動、オーディションの準備などの参考にしてみてください。
歌手とオーディションについて
プロとして歌を歌うことを職業とする人のことを「歌手」といいます。歌手は「歌い手」ともいいますが、現在はニコニコ動画やYouTubeなどの動画サイトを中心に「歌ってみた」というタイトルやタグをつけて、動画を投稿する人のことを指す言葉でもあります。こういった歌い手は、プロの歌手とは区別されます。
・シンガー:制作された楽曲を歌う仕事をする人
・シンガーソングライター:自分が歌う曲のほとんどを自らが作曲する歌い手。作詞のみの場合はここに含まれません。
・ボーカリスト:楽曲を声で演ずる人。少しややこしいかもしれませんが、シンガーとは分けられます。グループの中に複数のボーカルがいる場合、「リードボーカル:センターともいう、曲の全体的な流れを担当しリードする」「メインボーカル:曲の主要な部分やソロパートを担当」に分かれることもあります。
歌手の仕事とは
「歌手の仕事」と一口に言っても、アイドル歌手・演歌歌手・グループのボーカル、ボイストレーニングの講師・動画に投稿する歌い手など、さまざまです。
歌手を職業、仕事とする人には2つのタイプがあります。メディアなどでの露出を増やし知名度を上げて活躍するタイプと、目立った露出をしないで歌うことに専念するタイプです。
露出を増やし知名度を上げて活躍
・コンサート、ライブに出演
・テレビなどのメディアに出演
・CDのリリース
露出を控え歌うことに専念して活躍
・バックコーラス
・CM、PRソングを歌う
・仮歌シンガー(コンペや練習用のために、リリース前の楽曲を歌う仕事)
音楽業界の関係・仕組みとは
次に音楽業界についてみていきましょう。音楽業界に属する会社には、それぞれ役割があります。
1. プロダクション(音楽事務所・芸能事務所):マネジメントを担当
アーティストの育成につとめ、専門家によるボイストレーニングやダンスなどを指導をします。養成所があるところもあります。レコード会社との契約を目指し、オーディションの手配なども行います。
2. レコード会社:楽曲の発売を担当
CDの宣伝・プロモーション、グッズなど販売の一手を担います。
レーベル:アーティストに合わせた企画・制作を担当
レコード会社傘下の、制作部門です。あらゆるアーティストの企画ができるよう、さまざまなジャンルのレーベルが存在しています。
3. 音楽出版会社:著作権関係を担当
レコーディングでの歌唱・演奏に関する権利を管理します。歌手は自分の楽曲の録音権・録画権・譲渡権・貸与権・送信可能化権などを持っています。楽曲を使用する際には歌手の許可を得ることが必要です。
歌手は上記に所属・契約し、歌を歌ってライブ・メディアに出演したり、その歌を収録したCDを販売したりして収入を得ます。
オーディションの流れについて
開催者やテーマによって違いはありますが、特別なオーディションでない限り一般的な流れは一緒です。ここでは一般的な流れを説明します。
1. 書類選考
・プロフィール(履歴書):オーディション用の応募要項がある場合はそちらに記入し、写真がいる場合は一緒に添えます。
・志望動機:応募するオーディションにそぐわない動機は控えてください。
・自己㏚:これまでの経験や自己分析、明確な目標などを記載。自分のオリジナリティがどれだけ表現できているかを判断されます。審査員に印象付けるファーストコンタクトと言えるでしょう。
・音源デモテープ:すべてのオーディションに必要になるわけではありません。
2. 実技選考
書類選考に通過できると実技選考に入ります。ここでは選曲が重要ポイントになります。
×海外アーティストの曲はなるべく避ける。発音などがしっかりしていないと難しい
×はやりの曲や定番と言われるような曲は控える。他の応募者と被る可能性が高い
基本ですが自分に合った曲、歌っていて一番気持ちよく音を出せる曲を選びましょう。ボイストレーニングはもとより、ライブなどで歌ってみるのもメンタル部分を強くするトレーニングの一環になるでしょう。
3. 合否の連絡
選考結果の連絡があります。電話や郵送など、通知方法は様々です。
4. 契約
レコード会社、レーベル、プロダクションなどと専属契約を締結。契約後はメジャーデビューに向け、今後の方向性を決めて、楽曲の制作・トレーニングが始まります。並行して、プロモーション活動も行います。ここでやっとスタートラインにつけた感じですね。