音程が取れない!どうやったら音程が安定するの?原因や対処方法を解説
裏声で歌う 輪状甲状腺を鍛える
裏声をマスターすると、音程を調整するのに必要な輪状甲状筋が鍛えられます。音の高低が正しく出せるようになるので、安定した音が出せるように。まずは、息漏れを多くした裏声、ファルセットの出し方から練習していきましょう。
基本は、喉から力を抜くことを心がけること。高い音を出そうとすると、ついつい力が入ってしまうもの。力を入れると、喉に負担がかかったり、のびやかな高音が出なかったりといいことがありません。喉に力が入らないように、意識しながら練習することが大切ですが、難しい場合は、鼻歌で高音を出す練習からはじめてみましょう。
鼻歌でファルセットが出せるようになったら、次は腹式呼吸を意識しながら歌う練習。吐く息が弱いと思うように高音が出ず、逆に強いと声が裏返ってしまいます。呼吸を安定させるため、腹式呼吸も意識しましょう。
次に、地声と裏声を交互に出しながら歌を歌います。これは、裏声に必要な音の高さを理解するのに適した練習方法です。また、できるだけ長く安定した音を出すのにも効果的。低音域のファルセットをキープする力がつくよう、練習を繰り返しましょう。
ファルセットの部分は、声量が小さくなってしまいがちですが、自信をもって歌うことで大きな声が出るようになります。ファルセットできれいな高音を出すためにも、しっかりと声を出すことが大切です。
リズム感を鍛える
音程をしっかりとるためには、リズム感を鍛えることも大切です。曲の途中で音程が取れなくなる人は、リズムにうまく乗れていない可能性も。きちんとリズムを感じながら歌っていないと、フレーズがよれてしまい、音程まで不安定になってしまいます。
リズム感を鍛えるには、メトロノームの活用が効果的。歌を練習するときに、一緒にメトロノームを鳴らすようにしてみましょう。まずは、原曲よりもゆっくりなテンポで歌うことからはじめます。最初は、表拍(ダウンビート)だけを鳴らしながら、歌いましょう。4拍子の曲であれば、「1、2、3、4」のテンポに合わせてメトロノームを鳴らします。
表拍のメトロノームに慣れたら、表拍だけでなく、裏拍(アップビート)部分もメトロノームを鳴らしてみましょう。裏拍は「1、2、3、4」の「、」部分のこと。表拍のみ鳴らす場合に比べ、2倍のスピードでメトロノームを鳴らします。表拍・裏拍どちらも鳴らしながらの練習に慣れてきたら、徐々にスピードをあげていきましょう。原曲よりも早い速度で歌ってみるのもおすすめです。
リズム感を強化するのに、スマホアプリのゲームもおすすめです。流れてくる音にあわせて太鼓を叩いたり、鍵盤を鳴らしたりする音ゲーと呼ばれるゲームは、楽しみながらリズム感を鍛えるのに効果的。さまざまな種類のアプリが開発されているので、好きな曲で練習できるもの、好きなキャラクターが出てくるものなど、自分にあったものを選んで練習してみましょう。
地道な反復練習がいつか花を咲かせる
音程が取れない、安定しないのにはそれぞれ原因がありますが、対処法や練習方法も揃っています。まずは、自分がどのタイプなのかをきちんと見極めることが大切です。歌が一朝一夕でうまくならないのと同じように、音程もすぐに取れるようになるわけではありません。
一見地味に見える反復練習でも、いつかは実を結ぶもの。うまく歌いたいのに、音程が取れなくて苦手意識を持っていた曲が、いつか、多くの人を感動させる曲に変わることでしょう。