歌が下手なのは直らない?!本格的なボイトレをしなくても歌うのが楽しくなる方法

ボイストレーニング

では歌が下手なのは生まれつきで直せないものなので、プロやアーティストになることは難しいのでしょうか?そんなことはありません!そして歌が下手なのを改善するためには、プロのボイトレなど本格的な訓練を受けなければ直らないというわけではないのです。自分で無理なくできる練習で歌が上手くなる方法を紹介します。

歌は練習すれば上手くなる!

歌が上手い下手の違いとは何でしょうか?音程が取れないいわゆる「音痴」だけではなく、リズムが合わなくて曲のテンポに合わせて歌えないという場合もあり、下手といわれる理由もさまざまです。

また歌が上手いと言われる人の特徴も、歌が下手な原因がわかってくると理解できてきます。まずは下手な理由を自分でしっかり認識して、必要な練習をしていけば歌は必ず上手くなるはずです。歌うことに自信がつきそしてもっともっと楽しんで歌えるようになるでしょう。

さらに自分の歌を多くの人に聞いてもらいたい、と思えるようになりますよ。

歌が下手と言われる理由には3つある

それでは歌が下手な理由について見ていきましょう。大きく分けると3つあり、音感、音域、リズム感です。これらが全て合っていないと言う人はそんなにいませんが、どれか一つでも当てはまっていると、聞いている人にとってはあまり歌が上手には聞こえないものです。

逆に言えば、自分がどの部分が苦手で歌が下手になっているのかがわかれば、改善方法も明確になり歌が上手くなる練習がしやすくなるので、上達の近道とも言えます。

歌が上手くなる方法の第一歩として、まずは自分の歌声を録音して聞いてみてください。客観的に自分の歌声を聞くことで、音楽と歌がどんな風にずれているのか、聞きづらい部分がどの辺りかと言うのが理解できます。音感、音域、リズム感のどれが欠けているかをしっかりチェックしましょう。

音感が悪い

録音した歌声が音楽とずれているようであれば、音感が悪いということになります。音感が悪い、またはないという人は、歌っているときに自分が音を外してしまっていることに気づきません。「ド」の音で歌わなければいけないところと「レ」や「ミ」の音で歌えば、メロディーとずれてしまいます。

歌っている時に「音を外してるなあ。」とか「今、ちょっとずれてしまった。」と自覚できるのであれば、多少音感がありますが、外していることに気づかずに最後まで歌えてしまう人は、音感がないかもしれません。でも音感がたとえない人でも訓練を重ねていけば、音感が良くなっていきます。

音感を良くするためには

音感が悪い、またはないと思ったら鍛える練習をしましょう。ピアノの「ドレミファソラシド」の音程に合わせて声を出す練習をしてみます。半音ずれたりしないよう、ピアノに合わせて同じ音を出してみてください。「あーーー」でも「うーーー」でも出しやすい音で大丈夫です。もしくは口を閉じてハミングの要領でピアノの音程を出してみてください。

ピアノが家にない!とい人は、もちろんギターでもいいし、スマホのアプリなどでもチューナーがあるのでそのようなものを使ってもいいですね。ボイトレの発声練習にもなりますから耳で聞こえた音と同じ音を出す練習は繰り返ししてみてください。

ピアノと同じ音が出せるようになってきたら、今度はなんでもいいので曲を聞きながらハミングで合わせて声を出してみましょう。繰り返し聞きながら合わせて音を出す練習をします。ハミングで歌が歌えるようになったら、今度は音楽を聞きながらではなく、自分だけでハミングで歌を歌ってみてください。口を開けて歌詞を歌わなくていいので最初はハミングで音程がずれずに歌える練習をしましょう。

ハミングがきちんとしたメロディーになってきたら音感がだいぶついてきたことになります。ハミングも録音して聞いてみるといいですね。

自分の音域を知る

いくら流行りの歌や自分が大好きな歌でも、自分のキーに合わない歌を無理やり歌っていては、下手な感じに聞こえてしまいます。自分の音域にあった歌を選曲するというのは、歌を上手く歌うためにはテクニック以上に大切なことです。

プロのミュージシャンやアーティストの歌は、聞いていて心地よく、歌詞も胸に響き、自分でも歌いたい!と思う曲がたくさんありますよね。しかし彼らはプロなので、ボイトレはもちろん、音域を広げてさらに力強く歌い上げられるよう、日々トレーニングをしています。

素人には難しい曲を選んでしまうと、高音の時に無理やり声を出そうとして裏返ったり掠れてしまったり、呼吸も苦しく安定しなくなったりしてしまいます。さらに、無理に声を出して歌うので、喉が痛くなったり声が枯れてしまったり、歌う時に力んでしまったりします。

自分の音域を知る、高音や低音の限界を知るということはとても大切です。人それぞれ出せるキーというのは違うので、自分にあった歌を選ぶことも、上手く歌えるようになるための重要なポイントです。歌いながらそして録音して聞きながら、声が無理なく出せているか確認して、自分にあった歌を見つけてください。

音域に合った歌を選ぶためには

自分の音域に合った歌を見つけるためには、いろいろな歌を歌ってみましょう。その時にこんな歌い方をしているか、自分で歌いながらチェックしてみてください。

・息が苦しくなく自然な呼吸で歌えている
・発声も 無理なくできている
・歌っている時に喉のあたりが閉じるような感覚がなく歌えている
・高音パートで力んでいたり、声を張り上げたりしていない

このような感じで気持ちよく歌える歌が、あなたに合った音域の曲です。歌う時に意識して感じてみてください。もちろん録音しておいて、リラックスして心地よく聞けるかというのも、聞く側になってチェックしてみましょう。

音域を広げる練習もしよう

自分の音域に合った歌を歌うことはとても大切ですが、音域自体を広げる練習をすることで、もっと幅広い歌を上手く歌うことができるようになります。

音域を広げる練習としては、最初は地声で「あーーー」「うーーー」と声を出します。少しずつキーを上げていきましょう。ピアノやアプリを利用してもいいですね。地声で出すのが難しい高い音まで出していき、地声が出なくなったら裏声を使って高いキーを出してみましょう。決して喉を閉めたり、力んだりしないで、リラックスしてくださいね。

裏声で高い音を出したら、今度は口を閉じてハミングで裏声を出す練習をしてみてください。ちょっと眉毛を上げながら歌うと、より鼻腔に響かせながらハミングできます。またか細い裏声にならないよう、息を吐きながら声を出す練習もしてみてください。

高音ばかりではなく、低音域を広げる練習もしましょう。低音も同じように地声からスタートして徐々に音程を下げていきます。限界の低い音まで行ったら口を閉じて、ハミングで低い音を出す練習をしてください。

リズム感がない

リズム感がない人が歌を歌うと、下手に聞こえてしまいます。音程がずれていたり、音域に合っていない歌を無理やり歌っていたりしても、聞いている方としては決して上手いとは聞こえませんが、リズムやテンポが合っていない歌声というのもかなり辛いものがあります。

リズム感が掴めないと、歌い出しがずれてしまったり、歌のテンポについていけないまま歌ってしまったりすることになるので、なんとなくノリが悪く、聞いている方もいまいちリズムに乗り切れず心地よくない、という印象になってしまいます。

アップテンポの曲ならばリズムに合わせて弾むように、またゆったりとして心地よいリズムなら柔らかく優しくというように、曲調に合わせて歌うようにすることはとても大切です。録音した自分の歌声と楽曲のリズムやテンポが合っているかどうか、しっかり確認しましょう。

リズム感を養うためにはよく聞くこと

リズム感を養うためには、まずはその音楽をしっかり聞くようにしましょう。繰り返し聞いてドラムやベースの音が拾えるようになるくらい、集中して聞いてみてください。それらの音楽のリズムやテンポを、耳だけではなく体で捉えるようにします。曲に合わせて体を動かしたり手拍子をしたり、ステップを踏んでみたりするのもおすすめです。

また、メトロノームを使ってそれに合わせて歌う練習をするのもいいですね。メトロノームは一定のリズムを刻んでくれるので、歌っているうちについ早くなってしまうところ、一歩遅れてしまうところなどが自分でわかってきます。

最初のうちはテンポのいい曲や必ず盛り上がる曲などを聞き込んで、手拍子やステップ、体でリズムを取るなどの練習から行い、「リズムに乗る」感覚を掴んでみてください。慣れてきたら、リズムに合わせて歌う練習は、メトロノームを活用するといいでしょう。

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