歌が下手なのは直らない?!本格的なボイトレをしなくても歌うのが楽しくなる方法
もっとも大切な呼吸の練習もしよう
歌を上手く歌うための練習方法の基礎中の基礎とも言えるのが呼吸です。呼吸がしっかりできていないと、地声はもちろん高い声も低い声も安定して出すことができません。息継ぎが上手くできず、途中で息切れしてしまうこともあります。
腹式呼吸は歌うときの基本。しっかり練習してマスターしてくださいね。呼吸が安定するだけで、力強い歌声を出せるようになります。腹式呼吸の練習は、いつでもどこでもできます。歌う前だけではなく、思いついた時に練習ができるので、日頃から生活の中で気付いた時に行ってみてください。
歌を上手く歌えるようになるだけではなく、自律神経の働きを整えたり心肺機能を向上させたりと、健康にも良い効果が期待できます。意識して深い呼吸をすることは、生活の中でもとても大切なことで、メリットがたくさんあるんですよ。
呼吸するときは姿勢も大切
まずは腹式呼吸を行う時の姿勢をチェック。骨盤が後傾していたり、猫背で背中が丸まっていたりしては、ちゃんと深い呼吸はできません。
体の力を抜いて、背筋を伸ばしてリラックして立ちます。頭のてっぺんから糸が出ていて、空から誰かがその糸を引っ張ってくれているようなイメージをしましょう。足は骨盤の幅ぐらい、軽く開いておきましょう。足の裏全体に体重がかかっているのを感じます。つま先よりやかかとに重心がいきすぎていないか確認してください。
椅子に座る場合には、両足が床につく高さの椅子に姿勢を伸ばして座り、膝をつけずに軽く開いておきます。手は楽に膝の上におきましょう。
腹式呼吸の仕方
息をゆっくりと吸っていきます。おへその下のあたりから、徐々にお腹が膨らんでいくイメージをしましょう。おへそから胃のあたりを通って胸のあたりまで、順に空気が入っていくのを感じます。
無理やり完全に息を吸い切ろうとすると、上半身に力が入ってしまうので、自然にいっぱいになるところまで吸っていきます。いっぱいになったら、そこで息を止めず、今度はゆっくりと吐いていきます。いっぺんに力強く吐くのではなく、吸うのと同じようにゆったりと少しずつ吐いていきましょう。
慣れないうちはゆっくりと呼吸することが難しいかもしれません。その場合は、吸う時に心の中でゆっくり5つ数えて吸いきって、吐くときも同じテンポで5つ数え終わった時に吐き切る練習をしてみてください。徐々に、カウントを長くしていきましょう。7で吸って7で吐く、10で吸って10で吐く、15で吸って15で吐く。慣れてくれば、数えなくてもゆっくりと腹式呼吸を行うことができるようになります。
途中で息が苦しくなってしまったり、息継ぎをしないと足りなくなったりしないよう、ゆっくりと吸って、同じぐらいの長さでゆっくりと吐くようにしましょう。
歌が下手な人もトレーニングで上手くなる!歌うことを楽しもう
歌が下手な人が上手になるための方法についてみてきました。本格的なボイトレをしなくても、自分で歌うことが上手になることは、思いのほか簡単です。
まずは自分の歌声を録音して聞いてみて、下手に聞こえる原因を突きとめてください。その部分を中心に改善するトレーニングを行えば、必ず安定した力強い歌声を手に入れることができます。
自分の下手だなと思うところや苦手な部分が克服できれば、歌を歌うことにコンプレックスを感じる必要はありません。あなたらしい個性のある歌声として、もっと自信を持って多くの人に聞いてもらってください。もう歌が下手だなんて思わなくて大丈夫。簡単な練習を積み重ねて、歌が上手な人になりましょう。