【初心者必見!】ギター弾き語りをマスターするための練習方法紹介します
「ストローク」奏法とは
「ストローク」とは右腕を上下に振り、ジャカジャカと6弦を一度に鳴らす奏法をいいます。指で弾くことも可能ですが、慣れないうちはピックを使って練習しましょう。手首にスナップを利かせて演奏するのですが、手首には力が入らないようにし、弦をなでることを意識すると良いでしょう。
コードストロークに大切なのは「リズム感」です。練習の時にはメトロノームを使い、一定のテンポでストローク練習を行いましょう。
音を鳴らすことに慣れてきたら、音を伸ばして弾く、逆に短く切って弾く、音の強弱をつけてメリハリをつけるなどの、より実践的な練習がおすすめです。
「アルペジオ」奏法とは
「アルペジオ」とは、弦をひとつづつバラバラに爪弾く奏法のことです。アルペジオでは大きな音を出したいときはピックで、やわらかい音色を出したいときは指弾きが良いのですが、初心者の方はまずは指弾きで練習しましょう。
アルペジオは、CコードであればC(ド)の音、つまりコードのメインとなる音から弾き始めます。このとき、タブ譜というギター用の楽譜やバンドスコアを見ながら練習しても良いのですが、原曲を何度も再生し、聴きこみながら練習するのも効果的です。
弾き語りのギターは手元を見ないで弾けるようにするのが目標
弾き語りで演奏できることを目指すのであれば、ギターは手元を見ないで弾けるまで練習しましょう。弾き語りをするときにギターを見て弾いてしまうと、顔が上にあるマイクに向けられず、自分の声をきれいにマイクに拾ってもらうことができないからです。
手元を見なくてもギターが弾けるようになるまでには、一朝一夕というわけにはいきません。ギターだけで、地道な練習を続けることが大切なのです。
ギターと歌を合わせるための練習方法
魅力的な弾き語りは、歌が8割ともいわれています。弾き語りの練習ではギター伴奏に気をとられがちになってしまいますが、ギターはあくまでも脇役。自分の歌声を主役にできるよう心がけましょう。
実は弾き語りで歌うことの難しさは、一定のテンポに歌とギターを合わせなくてはいけないことにあります。歌に意識がありすぎるとギターが歌につられてしまい、逆にギターに意識が向きすぎていると、テンポに合わせて歌えなくなってしまうのです。
メトロノームに合わせる練習を繰り返そう
歌とギターのアンバランスを克服するためには、メトロノームを使った練習が効果的です。まずはメトロノームをかけた状態で、ギターのコード進行だけの練習をします。
できるようになったら、次にコード進行と鼻歌を合わせた練習を行いましょう。このときもメトロノームはかけたまま、ギターは曲を通して完璧な演奏ができるまで、繰り返し練習します。
ここまでできてから、いよいよ歌詞を乗せた弾き語りの練習に移行するのです。メトロノームをかけ、一定のリズムに乗って演奏することを忘れてはいけません。
また、弾き語りでは多くの場合、ギター伴奏はストローク奏法で行うこととなるでしょう。歌詞を分解し、どのタイミングで右手を上げ、どのタイミングで下げるのかを決めておいてから、決めた通りに弾けるまで練習を繰り返しましょう。
弾き語りができてきたと感じた時に押さえたいポイント4つ
ギターと歌を合わせることに慣れてきたら、次に紹介するポイントに気をつけてみると、弾き語りをより上達させることができるでしょう。
(1)練習を録音し、自分の弾き語りを客観視しよう
自分の弾き語り演奏を録音し、改めてチェックしてみましょう。自分の演奏を客観視することで、演奏中には気づけなかった粗や、修正すべき点に気づくことができます。
自分に聞こえている音と、聴き手が聞いている音は違うものです。「上手く歌えているだろう」という思い込みから脱却するためにも、練習から録音を効果的に利用する癖をつけましょう。
(2)弾き語り中には演奏を止めてはいけない?
練習中であっても、弾き語り演奏の最中に失敗してしまったときに、演奏を止めることをしてはいけません。
本番では多くの場合、練習よりもはるかに緊張にさらされるもので、演奏中にギターを間違えたり、歌詞を忘れてしまうこともあるでしょう。
とはいえ、もしも本番で演奏を止めてしまったらそこで一気に聴き手の意識は散ってしまい、場が白けてしまうのです。これは演奏者にとっては、致命的なミスとなってしまうでしょう。
失敗した時でも演奏を止めないようにするには、練習の時から「止めグセ」をつけないよう、間違っても最後まで演奏することを繰り返すことが大切です。
合わせて、失敗時の対策法を決めておくのも効果的です。歌詞を忘れたら、とにかく「ららら」で歌い続ける、ギターの音を間違えても音を途切らせず、笑顔で歌い切るといったようなことを決めておき、練習から実践しましょう。
(3)ギターと歌声がアンバランスにならないように気をつけよう
弾き語りの時は、ギターの音と歌う声量が、アンバランスにならないように気をつけましょう。アンプのないアコースティックギターとはいえ、力強くかき鳴らしてしまえば大抵の人では声がギターに隠れてしまいます。
しかも、その状況で負けじと声を張り上げてしまうと、聴き手には聞き苦しい歌声になってしまったり、無理な大声がたたって喉を痛めてしまったりすることにもなりかねません。
弾き語りのギターは、あくまでも伴奏です。自分の歌声をより良く聞いてもらうために、ギターの音量の方を調整しましょう。練習の録音を聞いて確認しながら、ベストなバランスを見つけてください。
(4)聴き手に弾き語りを飽きさせないような工夫をしよう
ひとりで演奏する弾き語りは複数のメンバーで行うバンド演奏に比べ、曲数が多くなるほど単調になりがちで、聴き手に飽きられやすいのが難点です。30分から1時間のステージをするのであれば、演奏の見せ方に工夫が必要になってきます。
そこで簡単にできる工夫のひとつが、演奏する曲によって「立つ」「座る」を使い分けることです。
聴き手と一緒に盛り上がれるような、明るい曲調の曲は立って演奏しましょう。ずっと突っ立っているばかりではなく、時には聴き手に近づいてみたり、踊ったりジャンプしてみたりと、見ているだけでも楽しくなるような演出も良いでしょう。
しっとりと聞かせたい曲のときは一転して、座って演奏してみましょう。自分と一緒に聴き手にも座ってもらい、落ち着いた場を演出します。
この時注意したいことは、ギターは弾く時の姿勢によって、弾き心地が全く変わってしまう楽器だということです。座った姿勢でしか練習していなければ、本番でいきなり立って演奏すると、あまりの勝手に違いに戸惑ってしまうでしょう。
弾き語りでは、練習のときから本番を想定した姿勢や動きを取り入れながら行いましょう。
「弾き語り」は自分をアーティストとして成長させてくれる
自分ひとりで伴奏とメロディを演奏する弾き語りは、初心者には難しいかもしれませんが、音楽をする上では自分を成長させることができるメリットもあります。
1つ目はコード進行に合わせて歌う経験が、自分で作詞作曲をするときの土台となること。多くのシンガーソングライターが弾き語りスタイルなのは、このことが理由のひとつでもあるでしょう。
2つ目はギターと歌声とで音色や抑揚のつけ方、歌詞の内容が絡み合い、調和が取れることで良い演奏になるという「感覚」を得ることができることです。
これはバンドをやる上では必要な感覚なのですが、初めから持っていることは少なく、ひとりでボーカル練習をしているだけでは得ることは難しいでしょう。
弾き語りをマスターすることで、自分の音楽をレベルアップさせ、より楽しんで表現できるようになるのではないでしょうか。