バンドボーカルになりたい!適性や練習方法を紹介します

歌手

カラオケボックスでバンドボーカルの練習をするコツ

カラオケボックスは大きな声を気兼ねなく出すことができますし、ボーカル練習に便利な機能を使うことができることから、おすすめの個人練習場所です。ですが、バンドボーカルを目指すためには、カラオケでの練習方法に工夫する必要があります。

カラオケではモニター画面を見てはいけない

カラオケでは、モニター画面を見ずに練習をするようにしましよう。これは、「カラオケでは上手に歌えるのにバンドとは上手く合わせられない」と感じている人には、特におすすめの練習法です。

バンドボーカルは、練習曲のイントロからの歌い出しや、間奏後の歌の入りのタイミングなどをきっちりと覚えている必要があります。モニター画面を見ていると、これらを把握していなくても歌うことができてしまうのです。

また、モニター画面には歌詞も表示されるため、歌詞があやふやなままでもそれなりに歌えてしまいます。バンドで合わせたときのことを考えると、身のある練習とはならないのではないでしょうか。

ステージを想定した視線で練習しよう

カラオケでモニター画面を見ながら歌うことには、別の弊害もあります。モニター画面がないライブのステージで、どこを見て歌ったら良いのかわからなくなってしまうことです。

バンドボーカルの目が泳いでいたり、ずっと目を閉じてしまっていたりと落ち着かない様子では、聞き手が歌の世界に集中することができなくなってしまうでしょう。

ライブのステージに立ったときの視線は正面の壁に向け、視線よりも少し上方を見るようにするのが良いとされています。聞き手に歌を伝えようとするあまり、聴衆に視線を合わせすぎるのも逆効果になってしまうようです。

カラオケで練習するときはモニター画面を見ずに、ステージにいることを想定した視線で歌いましょう。

イントロや伴奏は「演奏中」

カラオケで歌っているとき、イントロや伴奏は単なる「休憩」になってはいませんか? ほかの演奏者と共演するバンド演奏では、イントロや伴奏中も楽曲を表現するための大切な部分です。

イントロからスムーズに楽曲の世界に入り込むためには心構えが必要ですし、間奏中にバンドの中心でぼーっと立っているだけでは、楽曲を表現していることにはならないでしょう。

イントロや伴奏中にどのように振る舞うべきかわからない方は、好きなアーティストの演奏の様子を観察し、研究してみましょう。そしていいなと思った動きをカラオケの個人練習のときから実践してみるのです。

間奏のときはたいてい、ほかの楽器のソロパートとなっています。彼らが主役として引き立つような盛り上げ方ができると、素敵な演奏になるのではないでしょうか。

初めてのバンド練習! 気をつけたいこととは?

縁あってはじめてのバンドボーカルができることになったとき、合わせの練習前にしておくべきことは何でしょうか? バンドのメンバー全員が充実した練習にできるように、ボーカルができることをまとめました。

(1)練習曲の歌詞は全て覚えよう

練習する曲の歌詞は、すべて覚えておきましょう。曲を合わせるときにまだ歌詞を覚えていない程度の完成度では、ほかの演奏メンバーとどう呼吸を合わせるのかということに、集中できなくなってしまいます。

まずは曲を繰り返し聞き、音程やテンポから覚えていきます。ある程度耳についたかなと思ったら、声に出して歌ってもみましょう。そして引っかからずに歌えるようになるまで、聞くことと歌ってみることを何回も繰り返しましょう。

曲を覚えてきたら、歌詞カードで改めて歌詞を確認します。音だけで歌詞を判断していた部分で曖昧になってしまっていたところや、実は間違っていたようなところがないかを確認することが大切です。

併せて、歌詞に込められたストーリーや情景を想像してみることも忘れてはいけません。頭にしっかりとイメージすることができれば、歌の表現力は上がり、歌詞をより覚えやすくなるでしょう。

(2)曲を聞き込んで音程を覚えておこう

曲の音程を細かく確認した上で、合わせの練習に臨みましょう。少しでも音程を外してしまうと、バンドのほかの楽器と音程が合わずに耳障りな不協和音となってしまいます。

何となく歌えるから大丈夫だろう、という程度ではいざ歌ってみたときに1番は歌えるけど2番は不安定、というようなことにもなりかねません。何回も練習曲を聞き込み、歌う練習を繰り返しましょう。

(3)ほかの楽器の動きも把握しておこう

練習曲を何回も聞いておくときには、ほかの楽器パートがどこでどんな動きをしているのかにも気をつけて聞く必要があります。

例えば、ボーカルとハモるようにキーボードが演奏する部分や、ボーカルの声が切れたときにギターやドラムソロがどのように入るのかなどを事前にチェックしておけば、歌うときに「合わせる」ことにより集中できるのではないでしょうか。

独りよがりに自分が歌いたいように歌うだけでは、良いバンド演奏にすることはできないでしょう。

事前に練習をしっかりとしてバンド演奏を楽しもう!

バンドボーカルを務めるためには、独りよがりにならず、バンドのメンバーと一緒に楽曲を作り上げていく意識が必要です。そのためには、まずは自分がしっかりと歌を表現しなければならないことも、忘れてはいけません。

事前の練習や準備を十分にしてから合わせに臨めば、一人で歌うだけでは得ることができない、バンド演奏の面白さを感じることができるでしょう。

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