レコーディングの流れと知っておきたいレコーディングの手法

レコーディング

レコーディングだからこそ使える手法

バラどりのレコーディングでは音を重ねるように録音を繰り返します。そのため自分の声を二重三重にかぶせるダブリングや、自分の声で別パートを歌うコーラスをかぶせることもできます。

究極の形として、ドラムからボーカルまですべてのパートを一人で演奏して録音するスタイルをとっているミュージシャンもいます。

レコーディングの流れ2:音を整える~ミックスダウン~

私たちが普段聞いている音楽はLとR、2つのチャンネルからなるステレオですが、レコーディングで録音されたばかりの状態では楽器ごと、パートごとに何チャンネルにも分かれた状態になっています。

これを、左右に振り分けたり、音を整えたり、バランスをとったりして最終的に2つのチャンネルにまとめていく作業がミックスダウンといわれる作業です。

音を整える作業とは

レコーディングされたばかりの音は、さまざまなばらつきがある状態です。これを機械的にならないよう程よく整えていきます。いらないノイズを消し、コンプレッサーと呼ばれる機材で音圧をそろえます。

また、バラどりの音源であればズレてしまったリズムや音程を修正こともできます。

音に効果を加える作業とは

ドラムやボーカルなどを中心に、リバーブやディレイといわれる機材を使って、反響音などを足したり、音に効果を加えたりします。

意図的に強く効果をかける場合もありますが、自然に聞こえる程度に抑えるのが現在の主流です。

レコーディングの流れ3:音をそろえる~マスタリング

ミックスダウンが終わると、ひとつの楽曲としては完成した状態になりますが、複数曲を同時に収録する場合などは、作品全体を通しての統一感を出すためのマスタリングという作業を行います。

音源がデジタル化された現在では、マスタリング作業の段階でもかなりの調整が効くようになっています。

レコーディングで大切なこと

レコーディングとは、音楽作品を制作する作業です。何度も繰り返し聞いてもらえる「愛される作品」にするためには、作品のクオリティの高さは欠かせません。

レコーディングでは録音した生音にさまざまな加工をします。録音した音に加工することに関しては、肯定的な考え方も否定的な考え方もいろいろあるかもしれませんが、愛される作品をつくろうというスタンスがもっとも大切なことだといえるでしょう。

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